おいしいのりの選び方
のりは、口に入れたときに舌の上でパーッと広がる香りと味がいのちです。香りの正体は、もともとのりの葉体に含まれている磯の香りで、硫黄化合物やギ酸、酢酸、アルデヒド類などです。味の成分主体は、アミノ酸、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸、糖分、塩分等で、水に溶けやすい性質を持っているので、柔らかいのりなら細胞の中に含まれている味の成分が唾液と混ざってたちまち溶け出し、おいしい味が香りと共に口の中に広がります。ただし、こうしたおいしさを外観で見分けることはむずかしいので、まずつやを見ます。つやの良いのりは新鮮で健康な葉体で出来ている証拠です。次に色です。のりの色が黒くて、焼色のきれいなものも良いのりであることを示しています。
のりの色は、クロロフィルの緑、カロチノイドの黄色とオレンジ色、フィコエリスリンの鮮紅色、フィコシニアンの青色、以上、4色の混合色で出来ており、色のきれいなのりはのり養殖場において、干出といわれる方法で、日光を適当にあびた、管理のよい状態で生育したことを示します。

海苔の上手な保管方法は?
のりは温度や湿度が高くなると劣化が進み、味を損ない、香りを失い、色も赤紫色に変化します。これは海苔に含まれる塩分の吸湿性によるものです。また細胞内酵素の働きで成分まで変化させ、特にビタミンCの損失が多くなります。密閉容器に乾燥剤を入れ、冷蔵庫や冷凍庫に保存して、使うときは30分〜1時間程前に庫内から取り出し、常温に戻してから使用する。使う場合も少量ずつ容器から小出しにして使う。

海苔の成分は?
海苔はミネラルが豊富で、鉄分やカルシウムなど人間にとって必要なミネラルがほとんど含まれており、ビタミン類も多く含まれております。また、海苔の脂質はほとんどが不飽和脂肪酸で血中コレステロール量を下げるのに有効で動脈硬化を防ぐのに役だっています。

海苔の栄養は?

味付のり(可食部分100g当たり)に含まれている主な成分は以下の通りです。

成分名

単位

エネルギー
179
kcal
水分
3.4
g
たんぱく質
40
g
脂質
3.5
g
炭水化物
41.8
g
灰分
11.3
g
ナトリウム
1700
mg
カリウム
2700
mg
カルシウム
170
mg
マグネシウム
290
mg
リン
710
mg
8.2
mg
亜鉛
3.7
mg
0.59
mg
マンガン
2.4
mg
ビタミンA
37400
mcg
ビタミンE
3.7
mcg
ビタミンK
650
mcg
ビタミンB1
0.61
mg
ビタミンB2
2.31
mg
ビタミンB12
58.1
mcg
ビタミンC
200
mg
食物繊維
25.2
g
食塩相当量
4.3
g
(五訂日本食品標準成分表より抜粋)

 


有明産のりのおいしさの秘密
有明産のりは艶のある黒褐色をしていて、口にした感じは柔らかく、とろけるような甘さがあって、スッとのどごしのいいのが、他の地域で採れる海苔と最も異なる特徴です。では、その独特の旨味を持った高級海苔を生み出す必須条件は一体何なのでしょう。
<多くの河川から豊富な栄養分が有明海に注ぎ込んでいる。>
有明海は筑後川、六角川、塩田川等多くの河川から養分をいっぱい含んだ土砂が運び込まれ海苔の生育に最適な栄養分と最適な濃さの塩分を保ちます。
<日本一の干満の差>
最大約6メートルの干満の差によって支柱に固定された海苔網を日中1日1回干出させ、有明産独特のうまみを作り出して行きます。